「日本での開発」プライドは捨てた?――中国で“日産だけ”販売10%増、シルフィ凋落を乗り越え「ファーウェイ連携」という合理主義【リレー連載】頑張っちゃえ NISSAN(10)

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2025年11月、中国市場での日本メーカーの新車販売は前年割れが続く中、日産だけがN7などスマート化EVの投入で好調を維持。EVとエンジン車を組み合わせた戦略で、中国市場とグローバル展開の両立を狙う。

中国発グローバル戦略の成否

 N7の成功体験を踏まえて日産にとって重要なのは、この成果を中国市場にとどめるのか、グローバルにも展開していくのかという点だ。東風汽車に技術開発の主導権を移管した今回の決断は、今後ASEANや新興国、さらには北米などへも応用できる可能性を持っている。

 経営再建中の日産が中国市場で反転攻勢の兆しを見せたことは、数少ない明るい材料だ。ただし中国市場での価格競争は今後さらに激しくなることが予想される。加えて新エネルギー車購入時の自動車購入税免除措置や買い替え補助金は2025年末で終了した。2026年は税負担の軽減措置だけがEV需要を下支えする見通しとなっている。日産の中国販売が上向いている今、この好調を維持できるかは不透明だ。

 日産が主力だったシルフィを失い、EVを中心としたスマート化によるラインナップ拡充で起死回生を図れるかは、

「本社主導から現地主導へ転換した開発体制」

にかかっている。中国での権限委譲がグローバル市場での飛躍につながれば、日産の経営再建計画「Re:Nissan」が本当の意味で実を結んだ証しとなるだろう。

 日産は合弁パートナーの東風汽車と二人三脚で中国市場と向き合ってきた。エンジン車中心の技術依存から、スマート化を軸とした複数の選択肢を持つ戦略へとかじを切るなかで、道筋に光が見え始めている。N7の成功を一時的なブームで終わらせず、今後のモデル開発につなげられるかが日産の命運を左右する。

 日産の新たな挑戦は「メイド・イン・チャイナ」のイメージを払拭するだけにとどまらない。中国発の「デザインド・フォー・グローバル」への転換を示唆しており、新たな局面への一歩として注目されている。

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