「日本での開発」プライドは捨てた?――中国で“日産だけ”販売10%増、シルフィ凋落を乗り越え「ファーウェイ連携」という合理主義【リレー連載】頑張っちゃえ NISSAN(10)
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2025年11月、中国市場での日本メーカーの新車販売は前年割れが続く中、日産だけがN7などスマート化EVの投入で好調を維持。EVとエンジン車を組み合わせた戦略で、中国市場とグローバル展開の両立を狙う。
全方位スマート化への転換

2025年は日産にとって、中国市場での巻き返しを図る年となった。同時に、スマート化を強力に推進した年でもある。4月に販売を開始したN7に続いて、12月にはプラグインハイブリッド車のN6を投入し、この2車種でラインナップのスマート化を加速させた。市場の反応は良好で、N6も発売から10日間で受注台数が1万台を超えた。
スマート化したEVの投入に続いて、日産はエンジン車のスマート化にも力を入れ、中国市場での足場固めを図った。中国市場でEVシフトが急速に進むなか、EVだけに絞らなかった戦略は興味深い選択だ。
2025年11月に発表した新型ティアナの受注台数は1万台を超えた。中国の新車市場では月間販売1万台が人気車種の目安とされており、ティアナは中国の消費者から一定の評価を得たといえる。
ティアナは、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)のスマートコックピットシステム「ハーモニースペース5」を標準搭載する世界初のエンジン車で、スマートフォンのような操作性を実現した車載システムを備えている。クラストップとなる15.6インチのファーウェイ・インテリジェントディスプレイをはじめ、高精度な音声認識が可能なAI音声アシスタント、OTAアップデートにも対応し、中国市場で求められるスマート化の水準に到達した仕様となっている。
日産はN7(EV)、N6(プラグインハイブリッド車〈PHV〉)、ティアナ(エンジン車)と相次いでスマート化した新型車を市場に送り出し、ブランディング強化の効果が現れている。さらに2025年11月の中国新車販売では、シルフィの販売台数が4万台近くまで伸びる相乗効果も生まれており、日産にとって追い風が吹いている。