高速道路施設の「大型化」が与える地域経済へのダメージ! 川口ハイウェイオアシス開業で考える

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首都高初のハイウェイオアシスとなる「川口ハイウェイオアシス」がオープンした。今後、地域性を感じるような施設開発も期待できるかもしれない。

地域の観光施設へ誘導も可能

愛知県刈谷市にある「刈谷ハイウェイオアシス」(画像:写真AC)
愛知県刈谷市にある「刈谷ハイウェイオアシス」(画像:写真AC)

 ハイウェイオアシスでは2004(平成16)年12月にオープンした「刈谷ハイウェイオアシス」(愛知県刈谷市)が成功事例として有名だ。

 同施設は

・商業施設
・飲食施設
・産直施設
・温浴施設
・観覧車
・公園
・メリーゴーラウンド・ゴーカート
・親水広場
・野外イベントスペース
・観光PR施設

などからなる一大レジャーゾーンである。

 新型コロナウイルス感染拡大以前には800万人レベルの年間入場者数を記録しており、入場料を取らない施設(遊戯機器は個別に有料)とは言え、東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパン、ナガシマリゾートなどの国内を代表する大型レジャー施設に続く集客規模だったことから注目が集まり、メディアにもよく取り上げられた。

 2000年代は法改正により郊外大型商業施設の開発が抑制され、百貨店などの都市型商業施設は業態疲労をおこして業績が低迷していた。商業テナントは新たな受け皿を模索しており、開発が活発化しているSA・PAにも着目した。

 当時はSA・PAを対象に新たなブランドを投入するアパレルメーカーや飲食メーカーも出てきたほどで、SA・PA開発への期待は大きかったと言える。一般の商業施設で見られるナショナルチェーンの店舗も積極的に導入された。グルメ、ショッピング、テーマパーク、観覧車、プレイグラウンドなど、高速道路は商業地化・観光地化しつつあると言え、かつてのSA・PAと比較すると大きく様変わりしつつある。

 1990年代以前はドライブがファミリーや若者の休日レジャーの主流であり、SA・PAは休憩だけでなく、ドライブの楽しみを広げてくれる存在でもあった。アメリカンドッグやじゃがべー、串かま、牛串、天ぷらそば、ラーメン、カレー、焼きそば、ソフトクリーム、クレープ、笹まんじゅうなど、SA・PAの手軽なフードも旅の楽しみのひとつだった。どこでも食べられるメニューだが、不思議とSA・PAで食べるそれらはおいしく感じたものである。

 また、地元の特産品やお土産品などを売店で物色するのも、その地域の特性を感じられて楽しかった。わざわざSA・PAごとに止まって、販売しているものの違いや、地域性を楽しむ人もいた。

 現在のSA・PAはドライブ途中の利用だけでなく、周辺地域からの利用を意識している。また、ハイウェイオアシスは地域貢献もうたっている。自動車で利便性のよい立地に公園環境のある大型レジャー施設が整備される訳であり、地域住民の生活サービスには大きく貢献していると言えるだろう。

 また、高速道路上という広域から集客しやすい立地だけに、ハイウェイオアシスをきっかけに観光客を集客し、利用者を地域の観光施設へ誘導することができれば地域観光産業への貢献も期待できるかもしれない。

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