「私鉄王国」に潜む廃線通告! 100km超路線の「老舗ローカル線」を救えない自治体ジレンマ

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人口減少と燃料高騰で収支が逆転する富山地方鉄道は、一部区間廃止の一時回避に留まる。総延長108kmの大規模地方私鉄は、自治体支援や「みなし上下分離」を軸に、新たな鉄道再生モデル構築が求められている。

最後通告後の協議結果

富山地方鉄道のウェブサイト(画像:富山地方鉄道)
富山地方鉄道のウェブサイト(画像:富山地方鉄道)

 これに先立ち、富山地方鉄道は2025年9月1日、富山県に「富山地方鉄道 鉄道線経営の範囲に伴う運営区間の考え方について」を提出した。

 資料では、本線の滑川~新魚津間について廃止届出の準備に入ることを明示した。本線の新魚津~宇奈月温泉間も廃止を基本とし、自治体から要請があれば条件に応じて運営のあり方を協議するとした。立山線の岩峅寺(いわくらじ)~立山間についても廃止届出の準備に入る方針を示している。

 富山地方鉄道は2026年度以降、沿線自治体に対して対応の結論を2025年6月末までに求めてきた。しかし、明確な方針は示されなかったため、一部区間の廃止に踏み切ることにした。

 単独運営区間のうち、不採算区間である本線の上市~滑川間と立山線の五百石~岩峅寺間については、自治体が駅を中心とした町の活性化など利用者増策に取り組むことを条件としている。

 富山地方鉄道はこれまで県や沿線自治体への支援を求め続けてきたが、反応が芳しくないことから、「廃止」といういわば最後通告を突きつけた形となった。

 地元報道によると、2025年11月22日、富山地方鉄道、富山県、立山町は協議を行った。立山線の岩峅寺~立山間は国の支援措置を活用することで、一旦廃止を回避した。本線の滑川~宇奈月温泉間は合意に至らなかったが、協議は継続するという。

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