なぜ車の窓には「黒縁」があるのか? 知られざる機能と業界競争の行方
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自動車用ガラス市場は日本で約1700億円、世界では425億ドル規模に拡大中だ。黒セラ技術やセンターバイザーの進化、EV普及にともなうパノラマルーフやARガラス導入で、視界確保から快適性・情報統合まで機能が拡張しつつある。
パノラマルーフ市場の拡大

自動車業界では電動化が急速に進み、EVの普及とともに自動車ガラスの役割も変化しつつある。パノラマルーフや大型ウィンドウの増加により、従来の黒セラミック縁取りのデザインや機能も進化する可能性が高い。
IHS Markitによると、パノラマルーフ市場は2020年から2025年にかけてCAGR5.2%で拡大する見込みだ。特にEVとの親和性が高く、遮熱・断熱性能に優れた「Low-Eコートガラス」の採用が進むことから、今後さらに普及が進むと予想されている。
また、透明・半透明の高機能境界デザインや調光技術、AR表示の採用も広がりつつある。2025年1月にはBMWがフロントガラス全体にARヘッドアップディスプレイを搭載した新型「iDriveシステム」を発表しており、将来的にはフロントガラスを広いディスプレイとして活用し、車載情報やエンターテインメントを楽しむ時代が到来する可能性がある。
こうした技術革新により、「黒縁取りは絶対必要」という従来の固定観念に縛られない多様なスタイル・機能モデルへの変化も見込まれている。自動車ガラスは視界確保の機能に加え、快適性、エネルギー効率、情報表示などを統合した多機能部品として進化を続けている。