脱炭素のカギは「EV充電」にあり? トヨタのアプリが日本で「59%の行動変容」を導いた理由

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EVやPHVの充電習慣は、わずかな行動変化でCO2削減に直結する。トヨタTRIの行動科学アプリ「ChargeMinder」は、米国PHVで充電回数10%増、日本EVで日中充電30分延長と実証。低コスト介入で脱炭素化を加速する。

EV充電と炭素削減

ChargeMinder(画像:トヨタ自動車)
ChargeMinder(画像:トヨタ自動車)

 自動車の利用を控えなくても、行動のわずかな変化で炭素排出量を減らせる新しい仕組みが開発されている。行動科学に基づくアプリによって、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の充電習慣を大きく改善できる。結果として、二酸化炭素排出量の削減にもつながる。

 もし車体の太陽光パネルだけで走るEVが登場すれば画期的だ。しかし現状では技術的に実現は難しい。

 ただし、これに近い取り組みは現実でも可能だ。太陽光や風力、水力などで生産された“グリーン電力”を使って充電する方法である。

 電力供給網で常にグリーン電力だけを利用するのは、一般消費者にはまだ容易ではない。例えば太陽光発電は晴れた日中に最も多く電力を供給する。場合によっては需要を上回ることもある。しかし夜間にはほとんど供給がない。

 つまりEVの充電を日中の早い時間帯に行うだけで、エネルギーのライフサイクル全体での二酸化炭素排出を減らすことができる。これは「Well-to-Wheel排出量(Well-to-Wheel emissions)」の削減として定義されている。

 そのためEVやPHVのオーナーは、グリーン電力が豊富な日中に充電することが望ましい。ただしライフスタイルによっては、日中の充電が難しい人も少なくない。

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