台湾発「激安定期券」が都市を揺るがす! 月5800円で乗り放題、混雑と税負担の現実とは
台湾で誕生した激安地域共通定期券「TPASS」は、月1200元で都市圏の鉄道・バス・シェアサイクルが30日間乗り放題となり、利用者600万人超。都心過密緩和や郊外開発促進に寄与する一方、税金負担増や交通混雑など新たな課題も浮上し、都市交通の将来像を示すモデルケースとなっている。
格安地域共通定期券と都市再考

台湾政府と交通部は、TPASSの延べ購入者数が利用開始10か月(2024年4月下旬)で600万人を超えたと発表した。一方、地方の県市では発行数が伸び悩む地域もあり、地方ほどマイカーから公共交通への移行が難しい実態も浮かび上がっている。
こうした交通機関をまたぐ地域共通定期券は、2024年1月に韓国・ソウル市でも登場した。「気候同行カード」と呼ばれるこの定期券は、ソウル市内(一部近郊含む)の地下鉄やバスが利用でき、月6万2000ウォン(約6200円)から利用可能である。発行数はわずか3か月で100万枚を突破した。2024年7月からは外国人観光客も利用可能となり、短期間型の券も設けられたため、日本人観光客にも広まりつつある。
近年、日本でも少子高齢化やドライバー不足を背景に、公共交通のあり方に関する議論が活発化している。こうした状況下で、台湾の激安定期券TPASSは、公共交通の利便性と価格訴求が都市の発展や経済活動にどのような影響を与えるかを示すモデルケースとなりそうだ。
●参考文献:
・影響公共運輸定期票 選擇行為因素之探討
・TPASS上路滿月!這一站竟受惠最多 房價飆漲45%
・不只七都房價高 這些縣市預售總價都破千萬
・TPASS助攻房市 蛋殼區也沾光
・TPASS月票引活水 機捷房價凹陷區推案熱
・開學通勤潮!TPASS閘口不足惹民怨 臺鐵通勤「這幾站」房價最實惠
・TPASS問題紛陳 政策還須再進化
・TPASS上路三個月 傳預算不足「5億經費缺口」
そのほか、政府・事業者のTPASS関連ウェブサイト
王昱堯・頼進貴(2022):『従資訊地図看台湾』商周出版.