「EVはエコ」は嘘だった? 最初の2年間、エンジン車より「3割も多くCO2排出」していた
EVは走行中の排ガスゼロでも、製造時のCO2排出が多く、初期2年間は内燃機関車より30%多く排出する。しかし車両寿命18年で累積排出量は半減し、環境負荷の経済価値もガソリン車の2~3.5倍低減可能だ。
累積排出量の逆転点

これまでの研究でも、EVの生産はICE車に比べてCO2排出量が最大70%増えることが示されている。
さらに、EVのバッテリーに充電される電力は必ずしも再生可能エネルギーではない。化石燃料発電の電力で充電すれば、走行中のEVも間接的にCO2を排出することになる。
研究チームの検証では、バッテリー駆動のEVは最初の2年間、
「ICE車よりも30%多くCO2を排出している」
ことが明らかになった。しかし2年目以降、EVはICE車より急速に環境負荷を下げ始める。18年間の車両寿命にわたる累積排出量では、EVが大幅に削減できることも示されている。
つまりEVは、初期の環境負荷を相殺するために、かなりの距離を走行する必要がある。英紙デーリーメールによれば、フォルクスワーゲンの「e-ゴルフ」は、環境に優しいと見なされるまでに
「約12万4000kmの走行」
が必要だ。一般的なドライバーでは2年では到達できない距離である。
そのため、短期間で次の新車に乗り換えると、初期の環境負荷を相殺できない可能性がある。中古車市場で人気のないEVは長期間滞留することもあり得る。
EVを購入したなら、できる限り長く乗ることで、環境メリットを確実に享受したい。