もはやタクシーも「分業化」の時代? 「配車」「点呼」の完全分離が促す業界再編とは
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タクシー・ライドシェア業界で、国交省認定の遠隔点呼システムが普及しつつある。電脳交通やGOのクラウド型点呼が、乗務員の安全確保と内勤負担軽減を実現し、業務効率化競争に火をつける。
クラウド型業務効率化

電脳交通の遠隔点呼システムは、2025年春頃からテクノロジージャーナリストの間で注目されていた。同社のクラウド型点呼システム「電脳点呼」が、3月21日に国土交通省から自動点呼機器として認可を受けたためである。
電脳交通はクラウド型タクシー配車システムや配車業務の委託サービスを展開しており、タクシー事業者の点呼業務の遠隔化・自動化を目指して2025年4月1日から「電脳点呼」の提供を開始した。これにより運行管理者は、営業所や車庫で待機せずとも、乗務開始前後の点呼を遠隔で実施できる。将来的には点呼業務の完全自動化やクラウド型配車システム「DS」との連携も視野に入れており、タクシー業界全体の業務効率化に寄与する見通しである。
電脳点呼の仕組みはシンプルである。運行管理者向けと従業員向けのプラットフォームが用意されており、遠隔点呼では営業所での待機は不要となる。ただし、事業者側で点呼用PC、アルコール検知器、体温計、監視カメラなどの機器は準備する必要がある。これらの機器はBluetoothで乗務員向けタブレット端末に接続される仕組みだ。
このシステムは、運行管理者だけでなく点呼記録を作成・保管する事務担当者の負担も軽減する。背景には、タクシー業界にも押し寄せる人手不足がある。ドライバー不足だけでなく、内勤を含めた従業員全体が不足している現状に対応する具体策である。
なお、電脳点呼は配車システム「DS」との契約がなくても単体で利用可能である。タクシー事業者は、自社の業務体制に合わせて柔軟に導入できるのも特徴である。