快適なのになぜ? JR東日本が「転換クロスシート」の車両を導入しない理由
JR北海道を皮切りに、JR西日本・東海・九州・四国が導入している転換クロスシート。しかしJR東日本はまだない。いったいなぜなのか。
JR東日本は座席の快適性に乏しい
JR東日本は一般車両の快適性に疑問や乏しさを持つ半面、高い技術力を持つ。
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過去にハイブリッド気動車(キハE200形など)、非電化区間でも自力走行できる蓄電池駆動電車(EV-E301系など)、電車と気動車の両方を併せ持つ二刀流車両(E001形トランスイート四季島)を開発し、世に送り出してきた。最近では燃料電池を使ったFV-E991系HYBARI(ひばり)が登場し、量産化を目指している。
技術力については同業他社に影響を与えるほどハイクオリティーなだけに、一般車両の快適性に乏しいのが惜しい。将来は技術力と快適な転換クロスシートを融合した車両を開発、導入し、居住性の向上を図ってほしい。首都圏以外のエリアなら、転換クロスシート車を導入しても支障がないはずだ。
特に地方にとって、一般列車の快適性向上が一層望まれる。
沿線住民が移動手段として「鉄道」を選んでもらうためにも、路線バス車両と同じ座席が常に進行方向に向けた座席、すなわち転換クロスシート車を導入すべきである。JR東日本の中央本線や篠ノ井線および、東海道本線熱海駅などでは、JR東海の転換クロスシート車が乗り入れているだけに、ぜひとも検討してほしいものである。