ハイウェイオアシスは「沿線」を本当に活性化できるのか? 25日「川口」オープンで再考する

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「川口ハイウェイオアシス」が4月25日、首都高川口線にオープンした。建設省の事業名に由来しており、現在全国に23か所存在している。

1990年代中期以降、建設盛んに

長野県佐久市にある「佐久平ハイウェイオアシス」(画像:国土地理院)
長野県佐久市にある「佐久平ハイウェイオアシス」(画像:国土地理院)

 バブル景気崩壊後、多くの公共事業は縮小されたが、景気後退期の1990年代中期以降、ハイウェイオアシスの建設はむしろ盛んになっている。

 1994年開業の佐久平ハイウェイオアシス(上信越自動車道、長野県佐久市)は全国で初めて、高速道路から直接ゲレンデに向かえるスキー場を併設して登場した。

 このほか、

・温泉
・海水浴場
・水族館
・自然公園

など、さまざまなハイウェイオアシスが登場している。背景には、景気の後退とともに

・安い
・近い
・短期間

の旅行が盛んになっていたことが挙げられる。

 ハイウェイオアシスではないが、東名高速道路の海老名サービスエリア(神奈川県海老名市)は、グルメスポットとして訪れる人も多い。現在のサービスエリアはどこも目的地に向かう途中の休憩地点ではなく、それ自体が目的地となっている。

 その頂点ともいえるハイウェイオアシスは、沿線経済を活性化させる施設として、ますます注目される存在だろう。

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