燃料電池車シェアわずか0.03%――「水素」は本当に未来を変えるのか? 福岡市のロードマップを再考する
福岡市は公用車に燃料電池車を導入し、水素社会の先行モデルを構築する。国内外で市場拡大する水素は、2030年までにコスト3分の1削減を目指し、都市インフラや災害対応にも活用可能と期待される。
水素車導入の最前線

2024年3月、福岡市は新しい公用の燃料電池車(FCV)を公開した。FCVはガソリンを使わず、水素と酸素の化学反応で発生する電気でモーターを動かす車両である。
昨年のこの発表では、このモーターを搭載したゴミ収集車の導入と、救急車での実証事業を開始することが明らかになった。福岡市は持続可能なエネルギーとしての水素活用で先進的な自治体を目指し、公用車でも二酸化炭素排出の削減を図る。
近年、カーボンニュートラル実現に向けて水素が注目を集めている。その背景には、化石燃料依存の削減や再生可能エネルギーとの相性のよさがある。なぜ今、水素の利用が急速に拡大しているのか、その理由を探る。